調査結果からわかる主なポイント

  • 技術的負債が依然として重大な負担となっている - 平均して、組織はIT予算の30%以上、全体のリソースの20%以上を技術的負債の管理と対処のために投資しています。さらに、70%近くの組織が、技術的負債がイノベーションに必要な能力に大きな影響を与えると考えています。ほとんどの場合、技術的負債を積極的に減らすためにモダナイゼーションを進めている企業は、そのプロセスを最大限に活用するための重要な方法論がイノベーションであることを理解しています。イノベーションは、お客様へより良いサービス提供のためだけでなく、新しい洞察および収集したデータの活用につながります。
  • 目標はあっても戦略まではない - ほとんどの組織がイノベーションの目標を明確に定義していると回答しています。しかし、半数近くの組織はそのイノベーションを実現するための戦略を十分に構築していないと回答しています。
  • 最適化が優先事項 - 組織がイノベーションに最も力を入れている分野は、現行のシステムとプロセスの最適化です。それに比べて、レジリエンスや成長への注目度は低い傾向にあります。
  • 規制遵守とサイバーセキュリティが大きな懸念材料となる - イノベーションに関して、ITリーダーは規制やコンプライアンス要件を組織が取り組むべき最重要課題として捉えています。セキュリティについても同様で、約80%の組織が、イノベーティブな新技術の導入に関連するセキュリティリスクについて高い関心を持っています。組織の規模にかかわらず、イノベーションと重要なシステムおよびデータの保護とのバランスを取ることに大きな不安を持っています。
  • 人材へのアクセス、文化、予算、アジャイルプロセスが鍵になる - これらはイノベーションを促進し、技術的負債を軽減し、競争上の課題に対処するための基礎的な要素です。
  • ラボやシンクタンクを設立する組織もある - イノベーションに特化した専門のラボやシンクタンクを設立している組織が多いものの、約40%は設立していません。規模が大きい組織がこのアプローチを採用する傾向が高くなっています。

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