Risk Oversight vol.154:混迷期における取締役会のパフォーマンス向上

2020年代は、「破壊的な10年」という不名誉なレッテルを貼られかねない時代となりそうですが、その一方で、大きな機会ももたらしています。組織が直面する潜在的で、かつ致命傷になりかねないリスクに備えるために、取締役会はどのような役割を担っているのでしょうか。
約1,500人の企業の取締役を対象とした世界規模の調査によると、取締役は「リスクマネジメントに関するパフォーマンスに満足していない」ことが明らかになりました。過去1年間、自社の取締役会がリスクマネジメントの監督に「最も効果的」(最高評価)であったと考える回答者はわずか7%であり、自社の組織が次の大規模危機に対して準備できていると報告したのはわずか40%でした。
取締役会にとって、今この瞬間こそ、現実を見極めようとする最高経営責任者や執行経営陣に対して、取締役会がどのようにリスクマネジメントを監督し、助言していくかを見直す時なのです。今、取締役会が焦点を当てるべき6つの優先事項について解説します。

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