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    November 30, 2014
    最新のCOSO「内部統制-統合的フレームワーク」が発 表されて1 年以上になります。今年は多くの企業が 2002 年のサーベンス・オクスレー法 404 条に準拠するため、財 務報告(ICFR)に関する内部統制評価のために適用を 始めています。ここで二つの疑問が生じます。 なぜ取締役はこのフレームワークに留意しなければな らないのか。 このフレームワークについて何を知る必要があるのか。 日本語版PDF         英語版PDF
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    October 31, 2014
    リスク文化とは謎めいた言葉です。その重要性について は誰もが理解していますが、具体的に何を意味し、改善 が必要となればどうすればよいのかについてはよく理解さ れていません。重要であるにも関わらず、リスク文化はし ばしば、うわべだけの言葉で捉えるか、あるいは単に無視 してしまうかのどちらかに分かれてしまいがちです。どち らも好ましいことではありません。 日本語版PDF         英語版PDF
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    September 30, 2014
    リスクマネジメントにおいて究極的とも言える問いをよく耳 にします。「全社的リスクマネジメント(ERM)の価値をど のように測定するのか?」 単純な問いのように聞こえま すが、これに対する単純な回答は存在しません。将来の 組織の成否を分かつ多くの力が、組織の内外で作用し ている状況において、ERMあるいはリスクマネジメントの 総じての成功度をどのように測定すればよいのでしょうか。 経営者が適切な意思決定を行った場合と、その企業に おいてERMがなかった場合の意思決定は違うものに なっていたかをどのように知ることができるでしょうか。あ るいは、経営者が不適切な意思決定を行った場合、その 企業においてERMがあれば意思決定は違うものになっ たとどのように知ることができるでしょうか。ERMプロセス によって、意思決定プロセスに重要な違いが生じたので しょうか。このことを証明するのは困難です。…
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    August 28, 2014
    プロティビティが 2013 年後半に共同開催したシカゴでの ラウンドテーブルにおいて、ある取締役は、彼が取締役を 務める取締役会では、「思いもつかない事象」について 協議するのに十分な時間を割いていないと感じている、と コメントしました。その後の対話では、新たなリスクの効 果的な認識方法と、経営者がそれらの手法を活用して 取締役会のリスク監視プロセスに対して情報提供を行っ てもらいたいとの期待を取締役会が持つことの重要性が 指摘されました。 日本語版PDF         英語版PDF
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    July 31, 2014
    過去の本シリーズ記事でも取り上げた通り、リスクアペタイ ト(選好)ステートメント(注:リスク許容度/選好度を明確 にしたリスク管理方針書)には、①許容しうる、または戦略 に合致するリスク、②許容できない、或いは戦略に合致し ないリスク、③戦略・財務・業務リスクパラメーター、の 3 つ の要素があります。これらの 3 つの要素は一体となって 企業のリスク選好を構成します。 リスク選好ステートメントは、取締役会や経営者にとって は、戦略策定プロセスから生み出されるリスク戦略につい て注意喚起を促してくれます。例えば、競争に勝ち残る ための戦略に関して、競争相手に比べ秀でている分野を 徹底的に明らかにしてくれます。以下においては、リスク 選好ステートメントがどのように活用されるべきかについて 具体的に検討を行います。 日本語版PDF    …
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    June 30, 2014
    テクノロジが進歩し、私たちの生活、交流、仕事、遊びを変 えたなどというのは、もはやあまりにもありふれた表現です。 確かにコストの削減、ビジネスプロセスの改善、売上の拡 大に向けたテクノロジの活用により事業のあり方は変化し ています。ユーザーの高度な要請は、クラウドコンピュー ティング、ソーシャルネットワーク、モバイルテクノロジ、その 他の実用化技術のトレンドとあいまって、テクノロジ分野に おける劇的な変化をもたらしています。 日本語版PDF         英語版PDF
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    May 29, 2014
    市場や環境の変化が新たなリスクを招き、リスクプロファイ ルを変化させ、既存のリスク管理能力の有効性を削ぎま すが、対応しなければならないことは変わりません。マク ロ経済上、戦略上、オペレーション上のリスクのプロファイ ルは多くの企業にとってその重要性、複雑性が増しつづ けています。企業がグローバルビジネス環境下で競争す る中、これらのリスクは経営者および取締役会にとって不 確実性を創り出しています。 日本語版PDF         英語版PDF
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    April 30, 2014
    取締役会がリスク監視に注力するにあたり、考慮すべき 点は多くあります。取締役会が検討すべきひとつの課題 は、企業がリスク管理・コンプライアンス管理の破綻につい てどのような防止策をとっているかと言う点です。 企業の存在目的は企業価値の創造にあることはいうまで もありません。このことは世界的に受け入れられています。 しかし、経営者がリスク管理部門から発せられた危険信 号を無視したり、新製品・新サービスの提供にあたり重要な 法令遵守を怠ったり、企業戦略が遂行できていないことを 示す否定的情報を無視するときは、取締役会が行動を起 こさなければなりません。さもなければ、企業は企業価値 保全の重要性について手痛い教訓を得ることになるでしょ う。経営者が戦略事項や重要方針について取締役会と 適時に協議しなければ、リスク管理の破綻、コンプライアン ス義務の軽視が、企業価値の再構築に数十年を必要と…
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    March 31, 2014
    取締役がリスク監視責任を果たす上で企業のリスクにつ いて問うべき質問は多くあります。ビジネス環境が変化 するにつれて、リスクプロファイルも変化し、ビジネスモデル も危険にさらされます。企業戦略およびリスク管理能力も これらの変化に適合しなければなりません。 日本語版PDF         英語版PDF
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    February 28, 2014
    全社的リスク管理(ERM)とは謎めいた言葉です。経験 豊富なビジネスパーソン10 人にERMとは何か質問すれ ば、10 通りの答えが返ってくるでしょう。ERMを導入して いるという企業でも、実際には、きわめて限定的な範囲で のみ導入しているのが現実です。例えば、リスクをリスト 化しているだけであったり(全社的「リスト」管理)、年次レ ビュープロセスの一環でリスク対応を要約しているだけで、 事業の速度や日々変化する破壊的なビジネス環境とかけ 離れたものであったりします。 経営者の多くがERMの話題に慎重なのは、ERMを自社 にどのように適合したものにするかについて理解していな いからです。既存のプロセスに上乗せしたり、付け加えた りすることは好ましくありません。要するに、ERMの導入 は容易ではないのです。それでは、企業がERMをもって…
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